ワールドワイドに成功する方法

ワールドワイドに成功する方法

vol.46 作曲に対するモチベーション

 今年1月になって、作曲を再開しました。音大を卒業して10年以上経過し33才となった今、ギターを取り出し、メロディや歌詞を書き留め、曲にするという作業を再開したのです。
 今回は、以前とくらべて“これで正しいのだ”と感じることができています。なぜ曲を作りたいのか、そして何のために作りたいのか、今なら正確に説明することができる自分がいます。単純に言えば、人生で初めて“言いたいこと”があり、それを発言する唯一の方法が“曲”であると感じているのです。自分のやり方で言いたいことを言おう、どんな心配ごとにも邪魔させない、という決心に至ったのです。

以前と今の作曲の動機の違い

 以前は、音楽よりも“リスナー”を重視するという思考にはまりがちでした。別の言葉で言えば、“聴き手がいるという保証があれば曲を作りたい”と思っていたのです。さらに別の言葉で言えば、聴き手のために曲を作り、喜ばせることは構わないが、聴き手がいないのに曲を作ることには興味が湧かなかったのです。
 現在制作中の曲の数々と向き合うなか、もう今の自分はそのようには感じていないことに気づきました。現時点ではまだレコーディングすら完了しておらず(リリースした音源もない状態です)、ファンの数もゼロ。曲を聴いたのは、自分の家族と、レコーディングに携わっているプロデューサーのみ。所属レーベル、マネージメントもなし。さらにはこれらの曲がリスナーと本当につながっていくのか、その確証もありません。でも、そんなのどうでもいい。自分のなかにある曲を、外の世界へと送り出したいのです。
 過去には、自分の創作欲を目の前に、不安感や自分の弱さを優先させる状態にありました。「自分は良い歌い手じゃないから、歌うべきじゃない」「ギターコードのバリエーションも少なすぎるから、曲を作る前にギターの練習をすべきだ」などと言い訳し続けてきたのです。
 しかし今回は、このような不安からなぜか完全に解放されている自分がいます。自分のコードのバリエーションが少なくとも、自分が選んだコードは自分の書いたメロディに合うだろうという自信さえあります。たとえ自分の歌声がたいして優れたものでなくても、この曲を歌いたいのは自分なのだから、何があろうと歌えばいいじゃないか、と。

自己改善のプロセス

 もちろん不安が消え去ったわけではありません。自分自身、良いシンガーだとは思っていませんし、いわゆる“ヘタウマ”のように味のある歌い方ができるわけでもありません。ギターコードのバリエーションもまだ充実しているとは言えません。自分の思う通りに、歌詞が自分の想いを伝えられているか、自信はありません。
 しかしいっぽうで、自己改善プロセスにどっぷり浸かっているという自分がいます。さらに、自分の懸念を作曲やレコーディングに影響させないよう努めるという意味でも、自分は戦っています。もっとも重要な点は、自己改善を通じて、自分のなかにあるものを外の世界へ送り出すという作業に集中できているという点でしょう。別の言い方をすれば、自己改善できるか心配する前に曲を書き、音楽を創り出そうとしている自分がいるのです。まず“完璧な自分”になるまで待ってから、音楽を作ってリリースするようなことはしません。創作に集中するうちに、自身も改善されていくはずなのですから。
 現時点ではすでに15曲を書き終え、制作中の曲もまだたくさんあります。今の自分は、ポジティブかつモチベーションにあふれています。10年前の自分は、自信にも欠け、クリエイティブ面でも燃え尽き状態でしが、今回はそのような過去とは決別し、何にも邪魔されずに突き進んでいきたいという所存です!

PROFILE

Benny Rubin

Benny Rubinベニー・ルービン

マーケティングおよびセールスの専門家。日本に断続的に10年近く住み仕事をしている。日本の主要なレーベル、映画会社、ブランド、広告代理店と豊富なマーケティングの仕事経験がある。連絡先は、b@bennyrubin.com

タグ: