SPECIAL

2018.01.18

SPECIAL

門池三則

一般社団法人 日本音楽制作者連盟 理事長 門池三則

新年のごあいさつ 〜未来の音楽業界を担うみなさんへ〜
GREETING FROM FMPJ 2018

一般社団法人 日本音楽制作者連盟

理事長門池三則

完璧な人間じゃないからこそ、
夢を追い求めることができる。

 新年明けましておめでとうございます。
 『音楽主義』を発行している日本音楽制作者連盟の理事長、門池です。いつも本誌を読んでいただいてありがとうございます。
 音制連では常日頃、より多くのみなさんに、より安全で快適にライブエンタテインメントを楽しんでいただくために、関連団体(日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会)の方々と一緒に、様々な環境整備に力を入れていますが、まだまだ解決すべき課題が多いことも確かです。
 ここ数年は特にチケットの高額転売問題に頭を悩ませていました。ボットなどのソフトを使って大量のチケットを買い占め、高値で転売サイトなどに売りに出すダフ屋行為は、本当にアーティストのことを愛してくださっているファンの方々がライブに足を運べないことにつながり、各種トラブルの原因にもなっていました。しかし、報道でご存知の方もいると思いますが、昨年末に自民党のライブ・エンタテインメント議員連盟の総会で、高額転売を規制する法案提出を目指すことが発表され、転売サイトの最大手であるチケットキャンプの完全閉鎖も報じられ、現状打破に向け大きな成果を得られました。また、やむを得ない事情でチケットの転売が必要になった方は、正規の値段で安全に売買できる公式チケットトレードリセール「チケトレ」が昨年6月にオープンしていますので、ぜひそちらをご利用ください。
 もうひとつ、ライブにまつわる課題のなかで、大きな問題は、コンサート会場でのアルバイト人員不足です。私はまだまだこのライブ・エンタメ業界には若い人たちにとってのチャンスが広がっていると思っています。全体的にバランスがとれている人材だけでなく、自分が得意とする能力をひとつでも持っていれば、成功への足がかりをつかめる可能性があります。たとえばそれが音楽ではなく、アニメだったりコンピュータだったりしても大丈夫。ぜひ、生の音楽が創出されるコンサートの現場から多くの新しい人材が、この業界に仲間入りしてくれることを期待しています。
 また、何度もリベンジを試みることができるのも音楽業界の特徴です。たとえば私の周りには、もともとバンドのメンバーとして活動していて、残念ながらアーティストの道は途中で断念することになったけれど、マネージャーに転身して立派に仕事をしている人が多くいます。バンド出身だけにバンドマンの気持ちがよく理解できるので、良きパートナーとしてメンバーからの信頼を得ることができるのです。また、一度バンドでデビューした際はヒット曲に恵まれなかったものの、違う形で再起して大きな成功を収めたアーティストもいます。何度もやり直しがきくところが音楽業界の良い面だと思うのです。
 完璧な人間じゃないからこそ、夢を追い求めることができる。失敗をしても、立ち上がることができる。そんな音楽業界を志望する若者が増えることを心から願っています。

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