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2017.11.17

SPECIAL

まふまふ

まふまふ

動画投稿サイトを活用し“異才さ”を拡散

まふまふ

インターネットで口コミ的に広がり、 現在爆発的な人気のマルチクリエイター、まふまふ。 歌、生演奏、作詞作曲編曲、エンジニアリングまで手掛け、エキセントリックな個性ながら、 アリーナクラスのライブも成功させている。

text:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

インターネットを介することで自由に活動できる
状況は、理想的な環境であると思います。

大企業では難しいことも個人だとできてしまうんです

まふまふさんが音楽活動を志したきっかけから教えてください。

僕にとって自らの意思を伝える方法が音楽であったためです。コミュニケーションをとること、意思を伝えることが苦手だった自分にとって、音や作詞することは伝達の役割を持ちました。人によってはそれが文学かもしれませんし、マンガかもしれませんし、単に言葉を交わすことかもしれません。独りよがりで一方的な形ですが、自分の考えていることや人生を残せているかなと思っています。

ボーカロイド文化からの影響や、ニコニコ動画というプラットホームからの影響は大きかったですか?

そうですね、クラッシックピアノもやっていましたが、それだけでは楽器は生演奏するものだという意識になっていたかもしれません。「音楽はCDじゃなきゃいけない」「歌は人間じゃなきゃいけない」というような固定観念を持たずにいられたことが、自由な活動につながっていたらいいなと思っています。

ニコ動出身で人気となったアーティストが続々とメジャーシーンで注目を集めている現在の状況を、どう受け止められていますか?

どのような活動でどのようにご活躍されても良いと思います。インターネットを介することで本人が自由に活動できたり、本人が直接的な影響力を持つことで他者に強引なハンドリングをされない状況は、芸で生きる人にとって理想的な環境であると思います。ただ、個人的な意見ですが動画投稿サイトで育ったことを否定したりせずに、ずっと好きでいてほしいなぁと思います。僕はこうしてアルバムをリリースし「アーティスト」としてご紹介いただいてますが、それ以前にまず動画投稿者であり、動画投稿サイトで活動することを一番大切にしていきたいです。

アリーナクラスの会場で音楽フェス“ひきこもりでもフェスがしたい!”を主催した理由を教えてください。

新しいことや想定外のことをやっていきたいからです。個人が出資から運営まで携わ り、さいたまスーパーアリーナや幕張メッセでイベントをする。失敗したら人生終了みたいな、大きなリスクを背負ってそんなことする人はいないでしょうし、ぶっ飛んでいて面白いなと。自分主導であれば演者たちの希望をかなえたり、演出を思い切り派手にしたりもできます。また、来てくれるお客さんは若い子が多いのでチケット代は安くしたいです。たくさんの人が動く大企業ではなかなか難しいかと思いますが、フットワークの軽い個人だとできてしまうんです。シンガーや演奏者はもちろん、LEDで映る動画の制作や、グッズのイラスト、キービジュアルなんかもすべて自分と直接的な交流のあるクリエイターさんに作っていただいております。

誰も思いつかないことを何でもやっていきたいです

人気ユニットAfter the Rainは、まふまふさんにとってはどんな存在ですか?

月並みな表現ですが、ユニットもそらるさんも僕にとってはかけがえのない存在です。僕たちは性格も真逆だし、足並みはまったくそろわないのですが、そろわなくたってお互いのリズムを理解し合えているので歩けています。目的地が同じであれば、どちらかがゆっくり歩いたり早足になったりする必要なんてないのかなと思っています。違う2人だからこそ違うものを持ち寄って新しい発見があるような、そんな化学反応が楽しいユニットです。

工藤静香さん30周年アルバム『凛』への「禁忌と月明かり」楽曲提供の経緯を教えてください。

何かの間違いじゃないかと驚きましたが、本当にうれしかったです。僕の作ってきた曲だとどれがイメージに近いかうかがうと、結構ロックな曲がセレクトされていて、でも工藤静香さんが歌うならメロディはきれいなほうがいいと思うしどうしようと悩んでいました(笑)。自分は歌詞も尖っているので、ちゃんとポップスとしての形にすることをとにかく注意しました。あと(工藤静香の)歌がうますぎて、どうすればこの歌の良さがよく伝わるだろうかと、すごく緊張しながらボーカル処理をしました。僕にとっては新鮮で貴重な経験になりました。

今後のさらなる目標や、やってみたいことを教えてください。

誰も思いつかないことを何でもやっていきたいです。何でも屋なので。

INFORMATION

10月にオリジナルアルバム『明日色ワールドエンド』をリリース(オリコンウィークリーで2位)。2018年3月20日(火)〜21日(水)幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールにて音楽フェス“ひきこもりでもLIVEがしたい!〜明日色ワールドエンド発売記念公演〜”を主催。

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