バイトやろうぜ!

2017.09.15

SPECIAL

バイトやろうぜ!

バイトやろうぜ!

vol.03

今の音楽業界を支えていると言って過言ではないコンサート。その現場に欠かせないアルバイトの経験があり、現在音楽業界の第一線で活躍している方々に話を聞く当連載、今回はイベンターの大手、ディスクガレージの上島さんにご登場いただいた。

今回のゲスト

第3回 ゲスト / 上島正昭さん

(株式会社ディスクガレージ取締役)
1964年生まれ。大学生時代にコンサートスタッフのバイトを経験後、音楽事務所マーマレードのコンサート部門にアルバイトで入り、その後入社。1990年にディスクガレージに移り、現在は同社取締役として、エンタテインメント事業ユニット副ユニットマネージャーを務めている。

text:吉田幸司

好きなことをするのが大事だと思うんです。好きだったら、苦しくないじゃないですか。

社会勉強になるので、どこかでアルバイトはやったほうがいい

上島さんも学生時代にコンサートスタッフのアルバイトをしていたそうですね。

僕は19才から始めたんですよ。大学生のときですね。音楽がすごく好きだったんですけど、コンサートに行ったときのチラシか何かでアルバイト募集みたいなのを見て、じゃあちょっと行ってみようかなと思って行き始めて。友達がやっていたからとかではなく、普通に自分で応募しましたね。

音楽が好きだし、お金ももらえるしと。

お金はそんなに目的ではなかったですね。裏側が見られるからいいなと思って。そっちのほうに興味があった感じですね。

当時はどんなことをやっていました?

機材を搬入して、開場したらお客さんのご案内とかをして、終わったら片して1日が終わるという。先発完投型です(笑)。トラックの扉が開くところから、トラックの扉が閉まるところまでやってましたから。

そのなかで大変なことも楽しいことも両方あったと思いますけど、まず大変なことというと何でした?

大変なのは、今と同じですけどアルバイトが集まらなかったことですね。

あ、当時からそうだったんですね。

最初はただ行くだけでしたけど、そのうち自分が集めるようになるわけですよ。レギュラーになってくる子たちとだんだんコミュニティができてくるんですけど、来週ヤバいなってなると、「Aくんごめん、3人連れてきて」「Bくんはこっちの現場で2人ね」って言って。女性のケータリングや物販の子も集めてましたね。夜遅くに、当時携帯もないしメールもないんで、家に電話して。

そしたらお母さんが出て、とか(笑)。

そうそう(笑)。「何子さんいますか?」って、夜の10時とか11時くらいに。お母さんに娘さんの人生相談されたこともありますよ(笑)。集まらないからずっと会社にいなきゃいけないんです。人集めできるまで帰れないんで。学校に行っても、携帯がないから公衆電話で、明日どう?とか明後日どう?って。それで舞台監督にあいさつに行くとき、「すいません、今日3人足りません」とか「5人足りません」とか言わなきゃいけないのが一番嫌でしたね。

そういう上下関係はどうでした? 昔は特に厳しくて、アルバイトはよく怒鳴られたりもしていたと聞きますけど。

昔は舞台監督さんってまさに職人だったので、がなるのが当たり前みたいな感じだったんですよ。だからそういうのは確かにありましたけど、でも僕、コンサートのアルバイトをやってすごく良かったなと思うのは、まず、社会に出るとあいさつが大事だし、時間を守るのが大切じゃないですか。だから社会に出ていったときに、いいアルバイトしたなって思うようになりましたね。がなるスタッフとどのようにつきあえば良いかも学びましたし。もちろん戦うときは戦いましたけど(笑)。

上下関係が厳しいと、自ずと時間も守るようになるし、あいさつも学べるという。

だから社会勉強になるんですよ。良い後輩もいればちょっと堅物な先輩もいて、そこで自分がどう立ち回っていくかとか、そういうことを学べると思うんです。だから社会人形成ですよね、人間形成というより。そうしたときにすごくいい経験ができるので、まあ、この業界じゃなくても、どこかでアルバイトはやったほうがいいですよね。いきなり社会人っていうよりは。でも今、本当にいないですからね、人が。興味を持ってる子がなかなかいないし、怒られるアルバイトよりも、何もないところで働いてるほうがいいみたいなところがあるので。そのへんは僕らも改めなきゃいけないと思いますけど。

仕事現場もそうですがアフターも楽しかった(笑)

では、楽しかったことは何でしょう?

アルバイト同士で終わったあとにご飯を食べに行くとか、何もない日にみんなで集まって酒を飲むとか。仕事現場もそうですがアフターも楽しかったですね(笑)。あとは、野外で雨が降ったりとかすると、妙にアルバイトに一体感が生まれたりとか。雨降ってる、がんばろう!って(笑)。もう逆境になればなるほど、しょげていくんじゃなくて、がんばろう!って。そういうのもすごい楽しかったですね。

苦境になると仲間意識が強くなって。

そう。そうして仲良くなったスタッフとまた次の現場で会うとか。今もかかわっているPAさん、照明さん、舞台さん、楽器テックさんとか、だいたいみんなアルバイトの頃に知り合ってるんで。だから、すごく仕事が楽しいんです。それに、無理なこともお願いできるじゃないですか(笑)。

あはは! やっぱり人脈は仕事の要になりますからね。

基本的にどこの世界も仕事は大変だと思うんですけど、知ってる人がいるってすごく助かりますよね。当時から全国に行ったりもしてたんで、地方のプロモーターとも今でも仲良くさせてもらってますよ。もうみんな偉くなってますけど(笑)。

今もかかわっている人はだいたいアルバイトの頃に知り合ってるんで。仕事が楽しいんです。

担当アーティストの成長が見えるのがうれしいですね

だから将来音楽業界で働きたいなら、人脈を作っておくという意味でもコンサートのアルバイトをするのは得策ですよね。

僕は、音楽業界で働くというか、好きなことをするのが大事だと思うんですよ。音楽が好きだったら、苦しくないじゃないですか、たぶん。これは関係ないですけど、どこかのプロデューサーの社長が、同窓会に行って、「いいなお前」って言われたらしいんですよ。「楽しそうでいいな」って。そしたら、「だって好きなことやってるんだもん」って言ったと言ってましたから(笑)。

いい話です。どの仕事も、それが好きかどうかというのはすごく重要ですよね。大変でも、好きだと楽しくやれるわけで。

でもそこ(楽しい)にたどり着けない人もいるじゃないですか。もうちょっとそこを突き抜けるとより楽しくなるんだけど、だいたいみんなその手前でやめちゃうんで、もうちょっとがんばってほしいなっていうのはありますね。そうすると違う景色が見えるんで。だって、自分の立てたスピーカーから音が出てるわけじゃないですか。自分がセッティングした楽器から音が出てるわけじゃないですか。あのスピーカー俺が作ったなとか、あのスクリーン結構重いんだよとか、そういうのを自分の手柄と思ってもらっていいんですよ。それってすごくうれしいことだと僕は思うんですけどね。

確かに。では、音楽業界自体の魅力というと何でしょう?

何が楽しいかって、僕個人的には、担当しているアーティストのお客さんが増えていったり、アーティストが成長していく姿が見えるのがうれしいですね。あと、音楽って日常のなかにあるので。これ聴いて元気出すとか、何かあったらこの歌を聴くとか、誰にもそういう曲って絶対あると思うんです。そういうのって、もう一生もんじゃないですか。そういう世界に携わっているのはすごくいいなって思いますけどね。

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