ワールドワイドに成功する方法

ワールドワイドに成功する方法

vol.40 価値ある「紹介」のための3つのポイント

 あなたにも、今の状況に直接導いてくれた重要な瞬間というのがあるはずです。それは特別な賞を獲得したことかもしれないし、特別な教育課程に受かったことかもしれないし、あるいは大切な人物との出会いかもしれません。  振り返ると、私にはそのような瞬間が何度かありました。そして興味深いことに、そこには共通のものがあります。“紹介(introduction)”です。
 “紹介”とはどんなものでしょうか?
 A. 誰かが、あなたの力になるだろうと思われる人を紹介することによって、あなたを助けてくれる親切な行為。
 B. あなたが誰かに、その人の助けになるだろうと思われる人を紹介してあげる親切な行為。
 往々にして人は、紹介“したり(take introduction)”“されたり(make introduction)”することを恐れます。
 では、人はなぜ恐れるのでしょうか?
 紹介される側だとすると、相手側の時間を自分が奪ってしまったり、出会いがうまくいかなかった場合に、紹介してくれた人の面目をつぶしてしまうのではないかと恐れたりします。紹介する側だとすると、出会いがうまくいかなかった場合に、お互いの人間関係を悪くしてしまうのではないかと恐れます。
 ただ、それでも“紹介”には誰かの人生を良いほうへガラリと変えてしまう大きな力があり、リスクをおかしてでもするべき価値があると私は信じます。
 “紹介”について、私には3つの考えがあります。恐れることなく紹介“されたり”“したり”することを、あなたにおすすめします。

01. 紹介を頼むときには勇気を持とう

 私は19才のとき、友人のそのまた友人の父親が有名な芸能関係の弁護士だと耳にしました。私はどちらかといえば積極的な学生でしたが、この友人の友人に、お父さんを紹介してほしいと頼むのに勇気を振り絞ったことを覚えています。“一介の大学生に過ぎない私に、そもそも彼がなぜ会わなければならないのか”“彼は私と会うのを拒むだろうか”――。ともかく私は頼んでみました。今ではそうして良かったと思っています。電話で15分話をしてくれただけでしたが、その弁護士はその後すぐにソニー・ジャパンの重役に私の紹介メールを送ってくれたのです。この重役が仕事のうえで私を大いに助けてくれることになりました。これが次の考えにつながります。

02. 紹介は惜しみなく

 この重役が、私の仕事を大いに助けてくれました。どのように? 彼と一度面会をして、デジタルマーケティングについての私の考えをすべて聞いてもらったあと(今から思えば2010年当時、私はそれについてあまりわかっていなかったのですが)、彼はパソコンに向かって、ユニバーサル、ワーナー、エイベックスなどへ、私のために紹介状を書いてくれました。
 彼は私のためにそうする必要があったのでしょうか? ノー。私の考えは彼の気持ちを揺さぶるほど革新的なものだったのでしょうか? ノー。つまり、彼もまた、紹介に対して“惜しみない(Generous)”という信条の持ち主だったのです。

03. 紹介してくれる人とも、紹介された人とも、“コミュニケイティブ”でいよう

 紹介を“する”にも“される”にも、わき起こる恐れのほとんどは、あるシンプルな考えを信条とすることで落ち着きます。それは、“コミュニケイティブ”であるということ。
 “コミュニケイティブ”とはどういうことかというと――。
 A. オープンな態度で出会いの場にのぞむこと。これから会おうとしている人に、あなたが望んでいることを打ち明ける準備をしていきましょう。それは単に、“何でもできるかぎりのことを学びたい”でもいいのです。
 B. 紹介してくれた人には事後報告をし、感謝の気持ちを伝えましょう。そして、その後の進展についてもすべて報告しましょう。
 C. あなたのもとに紹介されてきた人には、敬意を払って熱心にフォローしましょう。

 紹介を“する”のも“される”のも、多くの実りがあります。どちらも最善を尽くしてする価値のあることです。誰かのためにしてあげるちょっとした紹介、誰かがあなたのためにしてくれる紹介、そのどちらも文字通り、人生をより良く変化させるかもしれないのです。

PROFILE

Benny Rubin

Benny Rubinベニー・ルービン

マーケティングおよびセールスの専門家。日本に断続的に10年近く住み仕事をしている。日本の主要なレーベル、映画会社、ブランド、広告代理店と豊富なマーケティングの仕事経験がある。連絡先は、b@bennyrubin.com

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