バイトやろうぜ!

2017.05.15

SPECIAL

バイトやろうぜ!

バイトやろうぜ!

vol.01

今、音楽ビジネスはコンサートなくして語れないことは周知の通り。ただ、それとは裏腹に、実はスタッフ不足が深刻化してきている。そこで、コンサートの現場がいかに魅力的であるかを、そのバイト経験があり、今音楽業界の第一線で活躍している方々に証言していただくことにした。第1回目は、マネージャー歴28年のSMA田沼さんが登場!

今回のゲスト

第1回 ゲスト / 田沼 功さん

(株式会社 ソニー・ミュージックアーティスツ
ミュージックエンタテインメント本部 副本部長)
1969年生まれ。バッド・ミュージックでJUN SKY WALKER(S)などを担当したのち、SMAに移り奥田民生、PUFFY、OKAMOTO'S、チャラン・ポ・ランタンらを担当、現在は副本部長としてSMAの音楽部門を統括している。

text:吉田幸司

僕はコンサートのバイトをやっていた流れでマネージャーになったんです。

一歩ディープなところにいけた感覚があって、うれしかった

田沼さんは学生時代にコンサートのバイトをしていたそうですね。

地元の友達がイベンターのアルバイトをしていて、「そういうの好きでしょ? 一緒に行こうよ」みたいなのが最初ですね。それが高校2年のとき。僕、出身が埼玉県なんで、バックステージプロジェクトっていう当時、埼玉のイベンターなんですけど。何人かもともと知っている人がいたので、なんとなく溶け込んで、すごくワイワイやれたっていうのはありますね。

気持ちのうえでは、どこか遊びの延長みたいなところもあったり?

そういうところもあったかもしれないですね。でも音楽好きとしては“俺、スタッフもやってるんだぜ!”みたいな。一歩ディープなところにいけた感覚っていうのは子供ながらにあったんで、ある種うれしかったのはありますね。最初に友達からコンサートのバイトしてるんだよねって聞いたときも、“あっ、いいな”って思ったんで。

現場では主にどんなことを?

最初はそれなりの緊張感もありつつ、朝9時に現場に行くと、舞台監督とか照明とかPAの人たちの指示に従って、基本的にはものを運ぶっていうのがまずあって。アーティストがリハーサルやっている間に、チラシをテーブルにダーッて並べて、1枚ずつ取って、一番大きいやつに挟んでボン!みたいなことをやって。あとは、もぎりをやる係になってみたり、本番中に通路に立つ人になってみたり。で、それが終わると搬出してみたいな。

コンサートはひとつひとつ違うので、現場によって仕事はいろいろなんですね。

まあ、全部ですね。いわゆるステージハンド(ステージ上のスタッフの補助)から、警備から、もぎりから、言われたことをひたすらやるっていう。で、そういう流れのなかで、ライブハウスの警備みたいなのがあって。そういうところでアーティストとかスタッフの人とも知り合ったりするような機会がその当時はあったんですね。自分から個人的な話をするなんてことは今はダメだと思うんですけど、昔はわりとそこらへんいい加減だったんで(笑)。まあ、その当時も怒られたりするんですけどね。で、僕はそれで、それこそJUN SKY WALKER(S)のメンバーと知り合って、その流れでマネージャーにならないか?って声をかけてもらって。マネージャーって何?って思いながらそこに入っていくっていう。

コンサートのバイトをするといろんなものが立体的に見える

コンサートのバイトをやっていたことが今の仕事につながったという。

完全にそうですね。でも、コンサートのバイトって、何にでもつながるような気がするんです。たとえばお客さんとしてライブを観に行くと、自分がいてアーティストがいてっていう空間しか見えてないと思うんですね。でもそのなかでスタッフを経験すると、いろんなものがすごく立体的に見えてきて。たとえばPAの人がいて、照明の人がいて、舞台監督がいて、マネージャーがいて、コンサートがどういうふうにできあがっているのかっていうのがすごく見えてくるんです。それは、たとえばテレビを観たときにも映画を観たときにもそうで。そういう目線で見ると物事が立体的に見えて想像力が高まったり、誰がどういう役割でどういうことをして何が起きるみたいなのがわかってきたりするんじゃないかと。

それまでは客と演者という1対1の関係性でしか見えていなかったコンサートが、スタッフとしてその中間点に立つことによって、多角的な見え方になるという。

そうなんです。それはたぶん、どの会社に入っても、たとえばパン屋さんになったとしてもそういう意識がつくような気がしていて。で、それぞれが何をやってるかがわかるようになると、その人たちが手伝ってほしいことも見えるようになるじゃないですか。そうすると、仕事とか人とのかかわり方がより円滑になるだろうし。

コンサートの現場から、ある種社会の縮図のようなものが見えてくるという。バイトだからって言われたことをただやるだけじゃなくて、自分から積極的に参加する意識をもつと、ガラッとムードが変わるかもしれないですね。

そう。簡単に言うと、自分がさっき運んだものが何になっているのかとか。“あ、あの吊られた照明、俺が運んだやつだ”みたいな。そういうのを見ていると、いろいろ立体的に見えて面白いんじゃないかな。で、家に帰ったあとに、そのアーティストのことを検索したりして、“俺、このアーティストにかかわっちゃったー!”ってなると、アーティストのことをもっと好きになったりするだろうし、じゃあほかの誰々の現場にも行ってみたいなってなるかもしれないし。

ただ、どうしても体育会系的な印象があるというか、きついとか厳しいって思われているフシがあると思うんです。

確かにそういうのはもしかしたら感じちゃうかもしれないですね。拘束時間は長いし、現場によっては搬入機材がとてつもなく多いこともあるし、基本的に現場をこちらから選べるわけでもないし。日にちしか言われないこともありますからね。「何月何日空いてる?」って。あと、今はもうそんなことないようにしているとは聞きますけど、僕らの時代は相当怒鳴られたりもしたし。ただ、そういうなかで顔見知りのスタッフができてくると、「おお、お前また来たのか。じゃあ、あれやっといて!」ってなって。そうなると自分が役に立っている気がして、うれしさも出てくるんですけどね。

音楽業界は今、若い人がアイデアをもって入ってくると、すごく活躍できる場です。

うちの会社にもバイト上がりは何人もいますよ

音楽業界に入りたいなら、ぶっちゃけコンサートのバイトをやっていたというのは有利に働きますか?

そうですね。うちの会社にもバイト上がりは何人もいますよ。で、もうひとつ言うと、すごく人手不足なんですね、今、音楽業界って。そういうところで言うと、今来ると、目立ちますよっていう(笑)。

ははは!

音楽ってすごく普遍的なものだと思っていて。音楽ってみんな聴いてるし、もともとの分母は大きいじゃないですか。そういうなか、今はもしかしたら音楽シーンの様が変わろうとしているタイミングなんで、若い人が爆発的なアイデアをもってポン!と入ってくると、新しい波なのか風なのかを起こして、活躍できるだろうし、そういうのを今すごく欲しがってるところなんですよね。

音楽業界を目指している人は、コンサートのバイトから始めるのも手だという。

今、コンサートのバイトも人手不足らしいので、そこから始めるのもひとつの手だと思います。なにより、音楽が好きな人と仕事したいなっていうのが一番ですからね。

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