ワールドワイドに成功する方法

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vol.39 「プロセス」を重視しよう!

「プロセス」とは?

 今年のはじめに、私は1単語からなる新年の抱負を立てました。私が選んだ単語は「プロセス」でした。  新年の抱負を立てるのは、アメリカ文化では普通です。新年の抱負とは、新しい年の自分の人生に起こしたい、いくつかの変化のことです。典型的な抱負には、体重を減らすこと、もっと運動すること、禁煙すること、家族にもっとやさしく接することなどがあります。新年の抱負を1単語にまで縮めることは普通ではないのですが、2017年に私が重視するものとして、「プロセス」という単語は完全にふさわしいものでした。
 「プロセス」とは何を意味しているのでしょうか。また、私はなぜこのような機械的な響きのする単語を重要視するものとして選んだのでしょうか。
 我々が生活のなかに求めている多くのものは“情熱”、つまりは“強烈な関心”です。おそらく、あなたが今この記事を読んでいるのは、音楽や演奏、あるいは創造的なものへの情熱や強烈な関心が理由でしょう。『音楽主義』を開く気になったのは、雑誌内の知識を追求することへの関心からかもしれません。しかし、次の話題を求め、それを読むことに毎日、毎週、時間を費やしていくうちに、雑誌を読むことが習慣になります。これが、私が「プロセス」と考えるものです。私にとってプロセスとは、道を進み続けるのに必要な反復的で習慣的なものなのです。当たり前ですが、プロセスの途中で止まったら、必ず道を進む歩みは止まります。
 「ただ何かをする」ことと「プロセス」を分けるもうひとつに、結果や目標に対するひたむきさがあります。目標は細かく設定する必要はないのですが、あなたが毎日取る行動には明確な意図がないといけません。たとえばギターを毎日弾くことは、ギターがうまくなるという結果に結びつく良い習慣であるいっぽう、毎日25分間、長いエチュードの本を順に進んでいくのは「プロセス」です。このエチュードの本に毎日戻ることによって、そしてその「プロセス」を進んでいくことによって、フィンガーピッキングのスキルがより上達します。
 これはなんら真新しいことではありません。人は同じ方法で読み方を学び、楽器について学び、お気に入りのアーティスト全員についてを学ぶのです。

「プロセスにこだわれば上達する」

 しかし、少し年を取ったり、より重い責任を担ったりすると、どうしたわけか、道を進み続けるための行動、つまり向上し続けるために必須の習慣的な“練習”を行うのが難しくなります。時には、毎日あるいは毎週、練習のために時間を割くことが非常に大切であるという信念を失うこともあります。毎日の努力はまったく楽しいものでなく、やや退屈で、上達を感じるというよりは時間を無駄にしていると感じてしまうため、そのように考えるのかもしれません。
 道のりにおいて困難な(そして退屈な)時を通ることで、「プロセス」が高い生産性を持ってくるのです。若い頃と違い、大人になってから通るプロセスには、ほかの人がかかわってこないことが多々あります。締め切りのある宿題を出す先生や、励ましの言葉をかけてくれたり、フォーカスを失わないように思い起こさせてくれる両親はいないことが多く、自分の務めを成功させるのは、自分自身のプロセスに対するひたむきさにかかっているのです。
 実のところ、私の2017年の抱負は「プロセス」のメリットを再確認するものでした。「プロセスにこだわれば、それがどんなに退屈なものでも上達するだろう」と私は自分に言い聞かせていたのです。
 それは日々の練習を始める前、強い動機や何かにわくわくすることは必要ないということを自分自身に認めさせることでもありました。「それをやる」ということがいいのです。その意味するところは、もし私が「やる気がしない」場合でも、プロセスを前に進め続けるために、少なくとも今日「それを開いて」そして「時間をかける」べきなのです。事実、私の音楽大学の先生に、まさにその「時間をかける」というフレーズを楽器の練習を語るのに使っていた先生がいました。レッスンのたびに彼は私に「今週どのくらいの時間を楽器にかけましたか?」と聞きました。当時、私はそのフレーズをあまり理解していませんでした。しかし今年は、私はそれを深く理解できるのです!
 1年の歩みも3分の1(かそこら)まで達しましたが、私は様々なことの「プロセス」にうまく集中できています。また、毎日の練習は上達を感じられず自信喪失を伴うことがありますが、自信を失うこともほとんどありません。
 ひょっとすると、あなたも「プロセス」を重視すれば、上達を妨げる自信喪失に打ち勝つことができるかもしれません。

PROFILE

Benny Rubin

Benny Rubinベニー・ルービン

マーケティングおよびセールスの専門家。日本に断続的に10年近く住み仕事をしている。日本の主要なレーベル、映画会社、ブランド、広告代理店と豊富なマーケティングの仕事経験がある。連絡先は、b@bennyrubin.com

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