特集記事

2017.03.15

SPECIAL

特集記事

BASEMENT-TIMES 谷澤千尋さん

友人との会話感覚で読めるサイト

BASEMENT-TIMES 谷澤千尋さん
BASEMENT-TIMES

“読める音楽ウェブマガジン”BASEMENT-TIMES。 ファンじゃない人も思わず読みたくなってしまうような見出しや、記事の読みやすさが評判で、 アクセス数は毎年倍々で増え続けている。同メディアの編集長を直撃した。

text:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

僕らとしては、好きな音楽に対して
本音を書いているだけなんです。

著者の人間性が見えるレビューのほうが信頼性が高いだろうと

BASEMENT-TIMESのコンセプトについて教えてください。

“音楽、バンドをより楽しむ為のウェブマガジン”を基本方針として運営してます。

立ち上げのきっかけになったメディアはありましたか?

以前『路地裏音楽戦争』っていう音楽サイトがありまして。

2chまとめ全盛期に音楽関係のまとめで台頭したサイトですね。

当時バンドをやってた人間とか結構読んでたと思うんですけど、あれがなくなっちゃって、そこに需要があるんじゃないかと思いまして。なので最初は2ch音楽まとめをやろうと思ってたんですよ。ただ、ちょうど過疎り始めた時期で。まとめられないじゃんってなりまして、じゃあ自分たちで書けばいいやって流れで。匿名の意見の集合体より、著者の人間性が見えるレビューのほうが信頼性が高いだろうと。音楽の良し悪しって、どうしても主観ですから。

タイアップ記事が多い、既存メディアへのアンチテーゼみたいなところもあったのでしょうか?

僕らとしては、好きな音楽に対して本音を書いているだけなんです。既存メディアの広告元からお金をいただいて運営するモデルだと、本音ってなかなか言えないと思うんです。そういうところにチャンスがあるんじゃないかとは考えていました。

記事を読むと友人と音楽について語り合っているような気持ちになりました。

ありがとうございます。音楽雑誌って、音楽の実際のものとかけ離れすぎちゃってる気がしてまして。理想像が強すぎて。でも結局、見られたい理想像の押しつけじゃなかなか人は見てくれないものと思いまして、僕らは読者が単純に楽しんで読めるようなものを目指しています。

記事が読み手との会話になってるかどうかは基準のひとつ

BASEMENT-TIMESの記事を音楽が好きな人が読むと、すごい愛があるなって気持ちが伝わってきますからね。

ありがたいです。でも、一番人気ある記事が「あ、バンドマンの元カレを殺したい!バンドマンの元カレを殺す5つの手法」っていう(苦笑)。あれがサイトのパブリックイメージになっているんでしょうね。

インパクトありました(笑)。でも、他記事など本音で書かれながらも作り手に気を使われているところもあるなと。

大変なんですよ。それこそ記事の良し悪しの判断基準として、読み手との会話になってるかどうかっていうのはひとつ置いています。

ああ、なるほど。会話ですよね。

既存の音楽メディアに多いんですけど、一方的なテキストだと最後まで読むのが大変なんですね。集中力が続かないような気がして。一方的な文章はスマホだと読めないんですよね。スマホだと脳みその認識の仕方が違うと思うんです。Twitter、LINE、Facebookとか何でもいいんですけど、2chまとめも全部基本会話なので。スマホを持った状態で見る文章は一方的だと読めないんじゃないかなと。

わかりやすいですね。ちなみにBASEMENT-TIMESの記事の書き手は何人ぐらい参加されているんですか?

運営が3人、ライターが日本全国とニューヨークにいて7人ぐらいですね。もともとは僕と石左っていう、目立つ書き手が大学のサークルの同級生だったんです。でも最高に仲が悪くて(苦笑)。僕も石左も休学して友達が卒業してしまって。それからいがみ合うのはやめようって(苦笑)。

いい話じゃないですか。そこからWEBメディアを立ち上げようとなったと。アーティストや事務所がプロモーションしたい場合はどうすればいいんですか?

連絡もらえればいろいろやりますので。サイトの次のステップを考えているところなんです。音楽サイトって、ニュース記事を出しながら、特集だとインタビューがバンって出るっていうのが多いじゃないですか? もちろんそれもひとつ良い方法だと思うんですが、少し今の時代に合ってないと思うんです。スマホ世代になって文章がどんどん読みやすくなってきたなかで、インタビュー記事って興味度がきわめて高い人が読み込むものになっている気がしていて、新しい顧客を呼び込む施策ではないのかなと思っています。そうじゃないやり方を僕たちが実践していきたいです。連絡お待ちしてます。

BASEMENT-TIMES

BASEMENT-TIMES

2014年にスタート以来、右肩上がりの成長を遂げ、2016年9月の時点で月間250万アクセスを誇る。思わず記事が読みたくなってしまうような、ギリギリの見出しセンスも秀逸。

タグ: