特集記事

2016.09.13

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WWW X 名取達利さん

NEW LIVEHOUSE WWW X 名取達利さん
株式会社スペースシャワーネットワークライブハウス事業部 部長
WWW/WWW X代表

WWWの2Fに9月1日にオープンしたWWW X。映画館のようにフロアが傾斜した劇場型のWWWに対し、WWW Xはフロアがフラットでダンスミュージックにも対応できる造りだ。この2店を中心に“渦”を作っていきたいと、名取代表は語る。

text:阿刀“DA”大志

WWWとXを中心とした“渦”みたいなものを
作っていけたらなと思っています。

一番リアルなメディアってステージだと思ったんです

スペシャがライブハウスを作るというニュースには当時かなり驚きました。

社内でもそういう反応でした。スペースシャワーTVというメディアにいながら、一番リアルなメディアって何だろうと考えたときに、“ステージを持つ”ということが自分のイメージに近いんじゃないかと思ったんです。僕は今みたいに音楽が多様化している様自体が好きなので、その模様を伝えるためにはライブハウスがいいのかもしれない、と。

なるほど。

ステージに付加価値があれば才能のある人が集まってくるし、それをスペースシャワーのもとに、“WWW”という別ブランドで独自の経済圏として成り立たせるというイメージが最初からありました。

WWWはもともと映画館だったこともあって、段差のあるフロアが特徴的ですよね。

よくあんなのを作りましたよね(笑)。でも、強い個性を生むためには一緒のことをやってたらとダメだろうなと。なので、お客さんが飛び跳ねるような公演は性質上難しいんですけど、“それはそれでいいのかな?”と思っていました。

まさに初期衝動ですね。2号店となるWWW Xに関してはいかがでしょうか?

次はスタンダードなものを作ろうと思っていました。1号店とは全然性格が違いますけど、お互いの違いを支え合うような、ひとつの連続したものとして常に見ています。

こだわった点は?

ダンスミュージックはかなり意識しています。WWWと違ってフロアがフラットなので、いいダンスフロアにしたいと思っています。最近は若い子がなかなかクラブに来ないから、そういった子をターゲットに新しいシーンを掘り起こせたらというのもあります。あと、WWWは観ることに特化した劇場的な要素が強いので、Xはもっと自由なものにしたい。

衣食住だけでは物足りないという人たちの生活の一部になりたい

今後、どういうライブハウスにしていきたいですか?

どういうライブハウスにというよりも、WWWとWWW Xを中心とした“渦”みたいなものを作っていけたらなと思っています。そのなかからいろいろなミュージシャンが出てきたりするといいですね。

ライブハウス単体では考えていないと。

あくまでも音楽的な状況として考えています。ここを面白いと思ってもらえる場所にできたら人も集まってくれるだろうし、そうすればそういったミュージシャンと一緒にレーベルでもマネージメントでも一緒にできることもあるかなと。同時に街の文化の一部としても役に立ちたいという気持ちもかなりあります。

街の文化とは?

近所の定食屋に行ったり、洋服を買いに行ったりするのと同じで、我々が携わる音楽も文化の一部になっている。僕は生活のなかに文化がある様が好きなんです。だから、いい銭湯に出会ったりすると“こっちも負けられないなあ!”と思います。

そこに住んでいる人たちの生活の一部になりたいと。

衣食住だけでは物足りないという人たちがいて、そういう人たちの生活の一部になりたい。ちょっと気の利いた小料理屋みたいな感じもいいなとか。

先ほどの“渦みたいなもの”という感覚はわかります。大きなうねりというか。

はい。でも、その大きさにはこだわってなくて、それが独自なものかどうかということが重要です。そういった渦をたくさん生み出せたら最高ですね。たとえばひとつの音楽レーベルがあるとして、そこから派生するアートワーク、ライフスタイルや哲学まで多層的な渦になっているのが音楽の魅力のひとつだと思うので。

その渦は音だけだったり小手先の戦略では作り出せないですからね。

言葉で説明しなくてもやっていることだけで語れる状態を理想にしています。“ブランディング”という言葉では説明のつかない、芯にある部分を大切にしたいですね。

WWW X

WWW X

東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル2F
03-5458-7688
http://www-shibuya.jp


スペースシャワーTVが手掛けるライブハウスWWWの2号店として、WWWの上に、9月1日にオープン。キャパはスタンディングで600名を上回る見込み。フラットなフロアと高い天井も特徴。

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