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2016.07.12

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No Maps 小島紳次郎さん

interview No Maps 小島紳次郎さん
WESS 代表取締役社長

今年10月にプレスタートする“No Maps”。SXSWをモデルとした、音楽、映像、ITやAIなどのインタラクティブを融合した新しいクリエイティブコンベンションだ。これを仕掛ける、“RISING SUN”などでもおなじみのWESS小島社長に話を聞いた。

text:阿刀“DA”大志

音楽と映像とインタラクティブが融合した
SXSWのようなイベントを日本でも目指す。

元気なものを集めて、街のなかに音楽を埋め込んでいく

小島さんは世界中のコンベンションをまわってる方だとうかがってます。ドイツのイベントがすごいということを初めて日本に伝えたのも小島さんだったそうで。

ベルリンの“POPKOMM(ポプコム)”ですね。あとは“SXSW(サウスバイサウスウエスト)”のサポートをしようってことで1998年から毎年行ってます。それで、「これは日本でもやりたいなぁ」ということで“MIX2000”というイベントを2000年から3回やったんですけど、大赤字で(笑)。

では、今回の“No Maps”ではその反省をいかして。

そうですね。あとは、“札幌国際短編映画祭”の今後について相談を受けたりもして、「もうSXSWを目指すしかないんじゃない?」って。つまり、音楽と映像とインタラクティブが融合したSXSWのようなイベントを日本でも目指す。SXSWっていうのはインディーズの巨大な勉強会みたいなもので、セミナーが2,000以上あるし、バンドも2,000以上参加して、街中が音楽と映画とインタラクティブであふれてる。特に最近は、新しい技術とそういった技術をサポートする人をマッチングさせるケースが多くて、TwitterもUberもSXSWで最初に発表されてるんですよ。

その方法論を札幌にも持ち込もうと。

3年ぐらい前から時間をかけて話をしたら、札幌市や経産省も応援してくれて。今年はプレイベントで来年が1回目になります。

札幌のエンタメ業界だけでなく、行政をはじめとする関係各所が一丸となって取り組んでいるんですね。

銀行もスタートアップの支援をやりたいんだけど、何を支援していいかわからないんですよ。なので、ここからいろんな新しいものが出てくるんだっていうことを理解してもらえるとうれしいです。

イベント規模はどれぐらいですか?

札幌市内にある1,500人規模のホールとZepp Sapporoと市内のライブハウス15ヶ所ぐらいを使ってサーキットをやるし、各放送局の主催イベントもすべてこの時期に合わせようとしてます。

音楽に関しては幅広いジャンルをフォローするんですよね?

アイドルからメタルまで、規模が小さくても元気なものを集めて街の人たちに楽しんでもらおうと思ってます。だから、普通のカフェとかレストランでもアコースティックライブをやったり、街のなかに音楽を埋め込んでいこうと。今回は高校の軽音楽部も参加するし、そういうところを含めて若い人たちが参加できたらいいなと。

国内の志の高い人たちと連携を取らないと世界に負けてしまう

SXSWは音楽から始まって、何年もかけて映画、インタラクティブと幅を広げてきてますけど、“No Maps”はそれらを最初からいっぺんにフォローしようと。

新しい技術が出てくることで世界から注目される可能性があるので。最近だと仙台でミニDJプレーヤーを作った人がいて、今はクラウドファンディングで5千万円くらいの投資を集めてたり、様々な動きが全国であるわけですよ。そういう情報を1ヶ所に集められたらみんなでタッグを組めるんじゃないのかと。東京はもちろん、国内にいる志の高い人たちとの連携をうまく取らないと世界に負けちゃうと思うんですよ。なので、みんなが熱い想いを持ってやってるっていうことをわかってもらいたいですね。たとえば、初音ミクにしてもボーカロイドを好きな人たちが世界中にいて、コミュニティも巨大になってます。最近ではアメリカだけでなく、カナダやメキシコでもライブをやってるんです。

それはなかなか日本には入ってこない情報ですね。“No Maps”がそういう意見交換をする場にもなれたらいいですね。それが東京ではなく札幌で開催されるというのが面白いところで。

東京の業界の人たちは夜9時ぐらいになったら家に帰ってしまいます。だけど実はそこから先の時間のミーティングで深い話ができたりする。SXSWが開催されているオースティンも大きな街ではないし、一度来たらずっとそこにいるしかないんです。だから、その場でミーティングが始まったり、夜中までライブを観たりする。同じようなことが“No Maps”でもできると思います。

たしかにそうですね。

ゆくゆくはこれがしっかり北海道に根づけばいいなと。“TIMM(東京国際ミュージック・マーケット)”とも開催時期が近いので、うまく連携させてもらえればと思います。

Sapporo Creative Convention No Maps

Sapporo Creative Convention No Maps

10月10日(月・祝)〜16日(日)
※札幌市内中心部のホール等や狸小路周辺を中心にした場所で開催

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