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2018.04.20

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丸尾洸一さん 有限会社カーレント スタッフ

最新マーチャン事情から役割まで

その道のエキスパートに聞け!
丸尾洸一さん 有限会社カーレント スタッフ

L'Arc〜en〜Cielなどのマーチャンを手掛けるカーレントにて、SIDを担当している 丸尾さん。お客さんと直接触れ合うことから、現場ではユーザーの 声や反応に気を配っているという丸尾さんには、最近のマーチャン事情をお聞きした。

text:吉田幸司

直接対面するので、一番お客さんの
声とか表情をダイレクトに知れますね。

ランダム系はお客さんも楽しいと思うんですよ

丸尾さんは入社8年目だそうですけど、8年前と比較すると、今はどんなコンサートグッズが特に人気が高いですか?

8年前も今も変わらないですけど、やっぱり定番系ですね。Tシャツ、タオル、トートバッグは強いです。あとはガチャアイテムというか、ランダムアイテム。内容は様々で、缶バッジだったりトレカだったり。ランダム系はお客さんも楽しいと思うんですよ。どれが入っているかわからないし、あと単価も比較的安いので、やっぱりコンプしたいっていうのが強いんでしょうね。

コレクター欲をくすぐるという。

プラス、SIDに関してはアタリを入れるんですよ。アタリ券を引いた人にはその日に撮影した、メンバーのチェキをプレゼントするんです。

グッズは今や、コンサートに欠かせないものになっていますよね。

今は遅くてもライブの1週間くらい前にはグッズの告知をやるんですけど、SNSとか見ると、やっぱり待ってるお客さんはすごく多いですね。ライブがあるイコールグッズ販売はほぼ100%あるものみたいな。逆に、ないと多少炎上するくらいの位置付けになってるかもしれないですね(笑)。

グッズを作るにあたって、特に注意していることというと?

僕はなるべく現場でファンの方の声を聞くようにしてますね。直接お客さんと対面するので。一番触れ合うというか、お客さんの声とか表情をダイレクトに知れるので。

実際に手を触るわけですからね。

結構聞こえてくるんですよ、声が。「これめっちゃかわいいよね」とか「これ高いよね」とか(笑)。これも現代あるあるというか、グッズ情報をSNSで出すと、それに対して「これはいらないかな」もあれば、「全部いい、めっちゃ買う!」もあったり、そういうのがツイッターでまず見れるんですよね。

ツイッターに上げる目的は商品の告知だけではなく、ファンの反応を知るためでもあるわけですね。

あとは現場で実際にお客さんの声を聞いて。僕は結構表に出ることが多いので、よく見るスタッフということで声をかけてくれるお客さんも多いんですよ。そういうときもコミュニケーションをとりつつ、「ちなみに今回のグッズってどうでした?」とか、僕のほうから聞いてみたりしていますね。

グッズで並ぶこともエンタテインメントなのかも

マーチャンって、お客さんとマネージメントをつなぐ役割でもあると言えますね。

密接に意見が聞けるっていうのは大きいかもしれないですね。それも、グッズに限らず、ライブもこうこうこうっていうのが僕の耳に入ることもあるので、それをマネージメントに伝えたり。直接話さなくても、帰り際の声とかもすごく聞こえるので。

終演後物販で、ライブが終わった直後のお客さんの反応もダイレクトに知れるという。最近は事前販売も増えてますよね。

うちも2年前くらいからアーティストを絞って試験的にやりだしました。当日並ばなくていいし、あとTシャツとかだと着て行けますからね。うちは女性ファンが多いので、当日買ってその上から着ると髪がグチャってなっちゃったりもすると思うので。ただ、事前通販をやっていても、並んで買いたいっていう人も多いんですよ。やっぱり実物を見て買いたいみたいな。

Tシャツのサンプルをディスプレイしてたりすると、生地とかも見れますもんね。

あと、Tシャツの場合はサイズですね。昔はSIDはSとMだけだったんですけど、今はいろんな方に着ていただけるように、Lはもちろん、XLまで作ってます。Tシャツは結構、あえて大きめを買って、ゆったり着たいっていうのが女の子の流行りであったりするので、サイズ展開は多めにしていますね。あと面白いのが、グッズあるあるなんですけど、結構女の子のお客さんで自分なりにカスタマイズする方が多いんですよ。Tシャツの首元を自分で切ってちょっと広くしたりとか、何かでストラップとかネックレスを作ったりとか。こちらが提供したものに対して、お客さんのほうでさらにそこから自らカスタマイズしていくというのを見るのはうれしいですね。

コンサートがある日1日を朝からずっと楽しんでいるし、行ったあともそのコンサートを楽しんでいるんでしょうね。

確かに。本当はなるべく並ばずに購入できるようにしたいんですけど、お客さんにとってはグッズで並ぶことも、ある意味エンタテインメントなのかもしれないですね。

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