現場マネージャー物語

2018.01.18

INTERVIEW

現場マネージャー物語

打首獄門同好会担当 宗山優子さん

#125 打首獄門同好会担当 宗山優子さん株式会社LD&K

ユニークな歌詞を激音にのせたスリーピースの生活密着型ラウドロックバンド、打首獄門同好会。宗山さんはVJサカムケとしてステージパフォーマンスもする変わり種だが、3月にはマネージャーとしてバンドを武道館のステージに立たせつつ、自らも武道館のステージに立つんだからすごい!

text:吉田幸司 photo:岡本麻衣(ODD JOB LTD.)

何がきっかけになるかわからないですからね。次は何が起こるんだろうって楽しみです。

ガガガSPを聴いて、国語の先生になりたいなと思ってて

以前は北海道のナンデードーシテーというバンドで、サカムケ☆レシピとしてパフォーマーをしていたんですよね? もともとはミュージシャン志望だったんですか?

いや、そんなことはまったくなくて。中学2年生のときにラジオから流れてきたガガガSPを聴いて、日本語って素晴らしいなと思って国語の先生になりたいなと思ってて、高校3年生まで函館の教育大学に行くつもりでいたんですね。合格圏内だったんですけど、高3の夏に遅れた反抗期がやってきて(笑)。実家を出たいなと思って、札幌の音楽の専門学校に行ったんです。

ははは。そこからどうして自分もパフォーマンスをするようになったんですか?

札幌に出てきてからコロニーっていうライブハウスでアルバイトを始めまして。で、ある年のカウントダウンライブでバンドさんが集まらない、誰か見つけてきて!って店長に言われて。スタッフみんなですごい探したんですけど、あと1枠足りないってなって。じゃあ、きみたちでやってよ、コロニーのスタッフで30分間どうにか埋めて、みたいなことを言われて。それで組んだのがナンデードーシテーなんです(笑)。1回だけのバンドのつもりだったんですけど、そのカウントダウンのライブをやったら、なんかいろいろ誘われる感じになって、やってたんです(笑)。

あれ? 私VJで入社したと思うんですけど?みたいな

打首獄門同好会と出会ったのはその流れですか?

そうです。まずコロニーにライブに来まして、打首が。そのとき私は受付をしていて、演奏が終わったメンバーが私の前を通っていったときに「このうまい棒、よかったらみなさん食べてください」って渡してきたんです。ライブの演出で、うまい棒を客席に配ってサイリウムみたいにお客さんに掲げてもらってて(笑)。それが最初の出会いだったんですけど、そのあと札幌のレーベルで働いてたときに、イベントで打首が札幌にライブをしに来て。それが9月で、10月にミナミホイールに出るんですよって話を私が打首のメンバーにしたんですね。打首さんも出ますよね?みたいな感じで。「あ、そうなんだ、観に行くわー」って言われて。当日は打首が先だったんですけど、私たちはバタバタしていて観に行けなくて。自分たちのライブが終わって物販をしてたらメンバーがCDを買いに来て。「面白かったよー」「え? 本当に観に来てくれたんですか!」って言って。

こっちは打首を観れてないのに(笑)。

そうなんです(笑)。そのあと私がまだ札幌で仕事をしているときに、打首でVJの公募をしてたんです。で、今のLD&Kの上司になる人物が札幌に来ていて、VJやらない?みたいな感じの話をしてきて。VJって何ですか?みたいな。

えっ、そこからですか!

はい(笑)。でも、だから本当はマネージャーじゃなくてVJのつもりだったんです。

第4のメンバーみたいな。

ナンデードーシテーももともと趣味でやるとは決めてましたけど、みんな普通のお仕事も忙しいし、どうしようかねって感じだったんで。だったらちょっと東京に住んでみよっかな?みたいな感じで。

そんな感じでVJとして上京してきて。

だったんですけど、4月1日に入社して前任の担当からこういう仕事だよって教わって、普通のマネージャーさんの仕事を急にやることになって。あれ? 私VJで入社したと思うんですけど?みたいな。いや、マネージャーの仕事もだよみたいな(笑)。

話が違いますけど、みたいな?

って一瞬思ったんですけど、でもそのとき、そりゃそうだよなって思って(笑)。

自分がちゃんと話を聞いてなかっただけかもしれないし(笑)。真相は藪のなかで。

上司には武道館(3月11日)の打ち上げで聞こうかな(笑)。

ほかのバンドのマネージャーさんってやっぱりカッコいいですよね

なんだかわらしべ長者みたいな話ですけど、これまで2年半やってきて、マネージャーとしての自分とVJとしての自分が戦うことはあったんですか? 私、本当はマネージャーじゃないんですけど!みたいな。

いやいやいや、むしろ、私、演者じゃないんですけど!って気持ちがすごくあって(笑)。本当にもともとスタッフをやりたくて専門学校に行ったんで。裏方の美学じゃないですけど、影で支えているっていうのがすごいカッコいいと思ってて。スタッフが表にグイグイ出ていくのってちょっと私的に抵抗があったんですけど、そこに自分が全面的に行ってしまったので、むしろ、それまで生きてきた自分との戦いみたいな(笑)。ライブハウスとかでほかのバンドのマネージャーさんとご一緒する機会があると、やっぱりカッコいいんですよね。パソコン触ってるのとか見ると、あ、カッコいい!って(笑)。私はなんだかちょっと違うなって悲しくなります(笑)。

あははは! 結局、その折り合いは自分のなかでどうつけているんですか?

ステージ上では切り替えてるんですけど、でもライブ中にステージ外で何か問題があったときに判断できる人がいないので。ダイバーさんが飛んできたのがステージ上から見えたときとか、あ!って一瞬スタッフモードになっちゃうというか。今はほかのスタッフも連れていけるようになったので、そこは任せたりしているんですけど、正直いまだに悩むときはありますね。本当はそんなに器用じゃないので。見るからにですけど(笑)。でもまあ、今ようやくまわせているというか、最初は本当に追いつかなくて、あ〜ってなってたんですけど、なんとかがんばってますね(笑)。

でもきっと、今の立ち位置がなんだかんだで面白いし居心地がいいんでしょうね。

あ、たぶんそうですね。今話しながら気づいたんですけど、どっちもやらせてもらってるのが結局もしかしたら居心地がいいのかもしれないです。

客席の様子をメンバーと同じ目線で見て感動を共有できる

演者のほうを切り離して、マネージャーをやっていて良かったと感じることは?

切り離してしまうと難しいですね。私が打首のこの立ち位置でいいなと思っているのは、客席の様子をメンバーと同じ目線で見られるので、今日はここが良かったねとか、メンバーの話がすごくわかるんです。それはほかのマネージャーさんは見られない景色だと思うので、得してるじゃないですけど(笑)、ライブに関しては、ほかのバンドさんよりもメンバーとすごく近い感動を共有できてると思いますね。

3月には武道館ワンマンも控えてますけど、その先の夢や野望は?

本当に面白いバンドだと思うんですよ。私も最初は名前がすごく物騒で、コロニーにいたときも怖そうな人来るぞ、今日出勤するの怖いなーみたいな感じだったんですけど、うまい棒をもらったりもして(笑)、曲も面白いし、やっていることも面白い。だからもっともっといっぱいの人に聴いてもらえるようにマネージャーとして何か考えますね(笑)。

宗山さん個人としての夢や野望は?

このまま楽しく生きていくんだろうなって感じはします(笑)。何がきっかけになるかわからないですからね。本当に想像してなかったことばかりだったので。だから次は何が起こるんだろうって楽しみです。

カバンの中身拝見!

スケジュールはPC上で管理。フリスク、携帯などこまごましたものは虎のポーチに収納している。ウォークマンは学生時代からの愛用品。VJでゲームコントローラーの操作をするときのためにマイ爪切りも常備。

カバンの中身拝見!

1. ペンケース
2. ウォークマン
3. 爪切り
4. USB
5. 充電ケーブル
6. PC(Mac)
7. 音源資料

8. ポーチ
9. フリスク
10. 携帯電話
11. iPhone
12. 名刺入れ
13. ティッシュケース
14. iPad

打首獄門同好会

打首獄門同好会

2004年に結成された、男性ボーカル&ギターに女性リズム隊というスリーピースの“生活密着型ラウドロック”バンド。2018年1月24日にシングル「冬盤」をリリース。3月11日(日)に日本武道館でワンマンライブ。

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宗山さん、担当アーティストを100Wでプロモーションしてください!

名前で敬遠するの、ちょっと待った! 重厚なロックサウンドにのせた、日常に潜む“あるある”や“美味しい食べ物”への讃歌。全年齢対象ミュージック! まずは一聴の価値あり! そしてぜひライブハウスで体感してください!

最新作はコレ!

new single「冬盤」

new single「冬盤」

LD&K/ 284-LDKCD/ 2018年1月24日発売