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2016.03.09

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INTERVIEW 01 radiko.jp 青木貴博さん

INTERVIEW 01 radiko.jp 青木貴博さん[株式会社radiko 業務推進室長]

PCやスマホでラジオが聴けるIPサイマルラジオサービス、ラジコ。 エリアフリーで聴けるプレミアムサービスなど利便性はどんどん高まっているが、新たな機能実装化に向けた動きなど、ラジコの挑戦を聞いた。

text:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) photo:岡本麻衣(ODD JOB LTD.)

ラジオ局は毎時間、番組を作り続けています。
生放送も多く、コンテンツの宝庫なんです。

エリアを越えて聴きたいユーザーへのサービス

「ラジコプレミアム」での、全国のラジオ局が聴き放題となるエリアフリー聴取(登録初月無料、月額税別350円)が話題です。

おかげさまで2014年の4月にスタートして現在では約25万人のユーザーの方にご登録いただいております。権利者のみなさまには改めて心より御礼申し上げます。

成功の理由をいかがお考えですか?

エリアを越えて番組を聴きたいといったたくさんのユーザーの声にお答えする形で始まりました。ローカルエリアの方が首都圏エリアにしかない番組、特にタレントやアーティストの番組を求められていたり、首都圏の方が自分の生まれ育った故郷の番組を懐かしむなどの需要が多いようです。また、プロ野球全12球団の生中継が聴けることも魅力のひとつです。地元のラジオ局ではほぼ毎試合、延長、試合終了までやりますからね。改めて需要の高さを感じております。僕らもPRを怠ることなくこれからも「ラジコプレミアム」の魅力を伝えていきたいですね。

現在の聴取可能ラジオ局数は?

78局です。世の中にラジコが誕生したのは2010年3月15日、当初は実用化試験配信という形でスタートして、その年の12月1日に本配信へと移行いたしました。そろそろ6年が経ちますね。現在のユニークユーザー数は、月間1,200万人前後を毎月推移していますが、延べ聴取時間は伸び続けており、ここ数ヶ月は過去最高を更新し続けています。

ラジコはパソコンでも聴取できますが、スマホとの比率はどのぐらいですか?

現状、半々くらいですね。そろそろスマホが追いつき追い抜くかなといった状態です。今年来年にかけてはスマホが主流になっていく可能性が高いと思います。

ラジオ機器を持っていないリスナーがスマホで聴ける環境が整ったことによって、これまでラジオに触れていなかったユーザーも新しく増えている好状況ということですね。

ラジコのユーザーアンケート調査によれば、ラジコで初めてラジオを聴いたという方が2割弱、昔聴いていて、久しぶりに聴くようになった方も2割弱いますので、4割近い新しいユーザーが入ってきている状況は非常に心強いですね。アプリをダウンロードすればすぐに聴くことができる利便性が評価されているようです。また、ラジコ(音声)はスマホのバックグラウンド再生ができますので、LINEやFacebookをやりながらでも楽しめるんですよ。ラジコの聴取時間帯で一番多いのは通勤時間帯なんです。特に朝の7時半から8時半ですね。その時間帯はニュースを読んでいる人、SNSをチェックしている人、ゲームをやってる人など様々ですが、耳は空いてますよね? 決してラジオはUI(ユーザーインターフェイス)上でぶつかることはないんです。

ラジオと出会うきっかけを提供することがラジコの重要な役割

新機能と噂されているタイムシフト機能はどのような状況ですか?

いわゆる聴き逃し聴取ですよね。今、日頃ラジオを楽しんでいただいている方が、番組を聴き忘れてしまったときに聴く方法を提供したいというシンプルな気持ちから発想しております。また、番組の放送後、会社や学校、そしてSNSやニュースなどであとから話題になるケースが現在非常に多くなってきております。それを、日頃ラジオを聴く習慣のない方に気軽にラジオを聴くきっかけとして提供したい、ラジオの面白さを実感してほしい、そんな思いもあります。ただし、この機能を提供するには権利者のみなさまのご理解をいただかなければなりません。これからも実現に向けて一歩一歩前進していければと考えております。

同様な流れとして、ラジオ番組の書き起こし記事がネットで盛り上がっています。

ネットを通じてラジオ番組に出会っていただくためにはとても大事な流入経路だと思います。そもそも、ラジオ局は24時間×7日間の番組を作り続けていらっしゃいます。テレビ以上に生放送も多いですから、まさにコンテンツの宝庫なんです。

今後の戦略はほかにもありますか?

とにもかくにも「レコメンド機能」ですね。ラジコを通じて新しいラジオリスナーを迎え入れるためには、その方に合ったラジオ番組のおすすめをすることはとても大切なことだと思っています。ほかにはアーカイブですね。僕はラジオ図書館といった表現を使うんですけど、ラジコ上に新旧問わず聴き応えのある番組コンテンツをアーカイブできたら素敵だなって思ってます。まだまだラジオの魅力をご存知ない方が世の中にたくさんいるはずです。そんなみなさんにラジオと出会うきっかけを提供することがラジコの重要な役割だと思っています。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。

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